2006年10月30日

クマリン反応とは・・・その1

皆さん クマリンって知っていますか?
不正軽油を判別するために用いるものですが、詳細は以下に。
バイオディーゼル混合軽油とこのクマリン反応について
色々調べたいと思います。

今回はクマリン反応とは・・・その1

クマリン(Coumarin)は化学式C9H6O2で表される化学物質。
現在では香料および軽油識別剤として用いられている。
クマリンは桜餅の香り成分として知られ,芳香族化合物の一種。

日本においては、クマリンは、軽油引取税の脱税防止の観点から、軽油識別剤として、
平成3年3月から灯油及びA重油(軽油周辺油種と呼ばれる)に、1ppm(mg/L)の濃度で
添加されている。添加は石油元売業者の製油所から出荷される際に行われる。

通常、自動車用ディーゼル機関は燃料として軽油を用い、自動車用ガソリンにガソリン税
が課税されるように自動車の燃料としての軽油にも軽油引取税が課税される。
ところが自動車用ディーゼル機関は燃料に灯油やA重油をある程度混合しても動作し、
自動車用軽油の使用が減る分軽油引取税を払わずにすむ(脱税)。

軽油にはクマリンが入っていないので、ディーゼル燃料を蛍光分析装置などで分析し
蛍光反応が出た場合、灯油やA重油が燃料に入っていることが判明する。
これはすなわち不正軽油使用による脱税行為その他で税当局から厳しく
取り締まられることとなる。

しかしながら、クマリンが酸やアルカリによって分解されることが判明して以来、
クマリンを硫酸や水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)により除去する方法を用いて
違法に密造された不正軽油が日本国中に出回るようになった
(この処理は俗に「クマ抜き」と呼ばれる)。

脱税に加え、不正軽油使用による大気汚染が問題となり、さらに、クマリン
除去に硫酸を使用すると廃物として硫酸ピッチが発生することから硫酸ピッチの
不法投棄の原因として問題となっている。そのためクマリンに替わる、
酸やアルカリなどの薬品に反応しないなどの安定した特性をもつ軽油識別剤の
開発が進められている。

投稿者 hiroshi_aoyama : 2006年10月30日 20:50